インド占星術無料鑑定 ナクシャトラから観る2025年上半期の日食・月食
さて2025年、3月30日はチャイトラ月の始まり。つまり『太陰暦』新年を迎えます。そして4月14日には太陽がメシャ（牡羊座）に入り『太陽』暦新年、恒星占星術でも春本番となります。
ミーナ（魚座）に惑星が集中する今年の春ですが、3月には月食と日食があります。
【3月14日】皆既月食 日本時間15時26分から16時31分まで（ハワイ、南北アメリカで観測可、日本では部分日食として見られる）
【3月29日】部分日食 （北米、欧州の特定の地域で観測可。日本では見られない。）
毎年のことですがラーフケートゥ満月と新月に影を落とす月食日食は最大6か月に渡り世界および個人レベルで影響を及ぼします。今回の記事ではヴェーダ聖典による月食日食の過ごし方、そしてナクシャトラから観る今年上半期、3月14日の月食のインパクトについて触れます。
■ヴェーダ聖典による日食月食の正しい過ごし方
毎回日食と月食はペアで展開されることはみなさんもご存知かと思います。その時によって月食が先の場合と、日食が先に来る場合がありますが、月食が先に来る時の方がよりインパクトを感じやすい傾向にあります。
更に部分食に比べ皆既食の方がその占星術的な影響は大きく、日本で観測できる場合の方がそのインパクトがより直接的で大きくなります。
一番分かり易い蝕の影響として、『隠されていたことが明るみに出る』という現象が挙げられます。
タレントの酒井法子さんは、2009年7月末に日食を観測するため家族と奄美大島を訪れていました。その日食観測ツアーの直後の8月8日、酒井さんは覚醒剤所持容疑で逮捕されました。当時2009年7月22日の皆既日食は、月と太陽、ケートゥがプシュヤ･ナクシャトラ、そしてラーフがウッタラ･アシャーダで起こりました。酒井法子さんのラシクンダリ（ホロスコープ）を確認するとラグナがウッタラ･アシャーダにあり、彼女の１ー７ハウス軸で日食があり、トランジットのラーフがラグナを直撃していたことがわかります。１，７室は有名人にとって看板でありその人のブランドそのもの。当時酒井さんは足首に聖音オームのタトゥーを入れていたことがメディアイベントで撮影された画像で確認されています。あのタイミングで奄美大島を訪れ日食を直接体験していたことは宿命としか思えません。それ以来すっかり薬物とは縁と切り見事に復帰されているので、彼女の通る道だったのでしょう。
時に宿命、運命的にその影響が避けられない日食月食ですが、ヴァルハナプラーナ、ヴァシシュタサムヒータなどの聖典には以下のように述べられています。
【やってはいけないこと】
-日食月食の日、特に蝕の時間帯には、外出を避け家にいること。
-他人とのコンタクトを避ける。
-プージャや礼拝など吉兆な行為はしない。
-神社や寺院を訪れるなど神聖な行いも勧められない。
-他人と会食をしない。
-むやみに他人に触れない。（例：握手、ハグ、マッサージなどNG）
【やってよいこと】
-シヴァ、スーリャ、チャンドラのマントラ
-願望成就のためのヴィジュアラゼーション、アファメーション
-部屋の整理整頓、掃除
-家族と穏やかに過ごす
-香を焚く、スマッジング。
-パワーストーンを用いた瞑想
■ナクシャトラから観た3月14日の皆既月食
【今回の皆既月食で気になる点は以下の通り】
-蝕される太陽と月がそれぞれ水瓶座と獅子座の29度というボーダーにあり、ラーシサンディとして知られる弱い位置にある。
-太陽は土星と1度以内のコンジャンクション、惑星間の戦争、グラハユダを形成。太陽と土星はサトル～敵対関係にあるので対立関係の悪化を暗示。
-その土星は月をクローズアスペクト。月と土星も敵対関係にあるため、6か月以内に世界各地で内戦や戦争が悪化することも。
【影響を受けるナクシャトラは以下の通り】
プルヴァバドラパダ ⇒ 太陽 水瓶29°43′
土星 水瓶28°07′
ラーフ 魚座3°11′
ウッタラ･パルグニ⇒ 月 獅子29°29′
ケートゥ 乙女3°11′
【最も直接的に影響を受ける人】
-プルヴァバドラパダおよびウッタラ･パルグニに、ラグナ、月、太陽がある。 -プルヴァバドラパダおよびウッタラ･パルグニに、惑星が2つ以上ある。
-プルヴァバドラパダおよびウッタラ･パルグニに、パーパグラハ（凶惑星）がある。
【プルヴァバドラパダの影響】
ポジティブ＝AIなど最先端のテクノロジーの開発、進化。シヴァ（ルドラ）の恩寵。一つのことが終わり、新しいフェーズの始まり。ブレークする。状況の打破。 裏社会、犯罪の解決。真相解明。二面性のある友人、知人の本性が露呈される。
ネガティブ＝裏社会、闇バイトなど、犯罪の横行。内乱、戦争の悪化。
【ウッタラ･パルグニの影響】
ネガティブ＝不倫、浮気、夫婦間の秘密が暴露される。夫婦間、とくに結婚生活の中盤に差し掛かった夫婦間の不調和、気持ちの離れ。長い夫婦間、長期のパートナーとの決別、別れ。
■今回の日食月食を乗り越える心がけ
【サーダナの必要性】
これまでの記事やクラスでも言及してきた通り、最近の惑星の動きによるメディアの報道やニュースにより恐れを煽られ気持ちが疲弊している人、また先行きの不透明さに対する不透明さにストレスを感じている人も多いことでしょう。
そんなことに惑わされず淡々と日々の雑事や仕事をこなし、余暇を満ち足りた心で過ごしている人は、サーダナ（霊性修行）やヨガの実践ができている人。人生に不安や不透明さはつきものですが、普段からサーダナを習慣にして心がサトワ（清らかでピュアな波動）で満ちている人は、ラーフが煽る恐れを無執着なケートゥにより抑制し生きられるものです。
サーダナには、マントラ、ジャパ、プラーナヤーマなどの呼吸法、ディヤーナ（瞑想）、聖典、ギータ、マハバーラタやラーマヤーナなどイティハーサを読むこと、などがあります。
Mystical Light のジョーティッシュのクラスや無料のプログラム〈マインドフル瞑想会〉でこれらを実践しています。
今回乙女座と水瓶座の終盤、また獅子座と魚座の序盤の軸で起こる日食月食の影響をカルマにより避けられない人もいるでしょう。そうであったとしてもそれは魂の進化に必要なできごと。カリユガの世において、バクティ（主への全託）ができていれば何事も必ず乗り越えられるばかりか、トンネルの先には大きな光と救済が待っています。
プルヴァバドラパダというナクシャトラは、葬儀用のベッド。土星が水瓶座での2年間の滞在を終え3月末で魚座に移送するタイミングで、己の悪習慣、弱点を葬りましょう。またあなたにとって有益でない交際を断ち切ることで、また新しいチャンスが舞い込んでくるものです。
この春の魚座の惑星の集中、そして今回の月食日食の影響を軽減するにはサーダナの実践、そしてヴィヴェーカ（識別心･スマートな生き方）がカギを握ります。
自称アーユルヴェーダやヨガ、ジョーティッシュを学んでいる、実践している人で心が千々に乱れている人が最近多く見られます。内観、内省、一人の時間を上手く取り、サットサング（同じゴールを目指す人たちとの集い）で良き仲間を時間を過ごし春のトランジットを乗り切れるといいですね。
Hara Hara Mahadev!
いかがでしたでしょうか？ 日食・月食をインド占星術で読み解くお話をさせていあtだきました。 もっと詳しく鑑定をご希望の方はMystical Light の鑑定にお申込みください。
日食や月食を機に2025年があなたにとって素敵な年になることを祈っています。
日本、ハワイ、イギリスで育ったバイリンガル。20年以上プロの同時通訳、翻訳家として数百社の大企業のプロジェクト担当。現在も広告、メディア業界を中心として世界トップブランドのアカウントにつき語学サポートを提供。副業としてMystical Light の活動を2018年から開始。ナクシャトラに特化したクラス、ジョーティッシュの基礎実践コース、クリスタルヒーリングのワークショップを開催。月に１～2回のマインドフル瞑想会を実施。
ヒンドゥー教に改宗し28年。サティアサイババのもとバクティヨーガの道に進む。1999年にアーユルヴェーダ、ジョーティッシュの学びを始める。2003年より少しずつジョーティッシュの鑑定を始めた鑑定歴21年。
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